11月12日26時40から放送の琉球朝日放送製作による「歪む沖縄戦~11万人が問う歴史の真実~」 製作著作:琉球朝日放送 プロデューサー:謝花 尚 ディレクター:島袋 夏子
番組内容を書き出してみました。一部略しています。手書きで書き出してるので、前後半の2回に分けて投稿。今回は前編。
9月に行われた「教科書検定意見撤回を求める県民大会」
子供連れ家族、クラブ活動帰りの生徒、そしてお年寄り、11万人余りが集まりました。
事の発端は高校の歴史教科書。3月に発表された文部科学省の教科書検定で沖縄戦、集団自決の内容が書き換えられ、「日本軍の強制」が曖昧にされたのです。
遺族の高齢の女性-
「ずるいですよ 本当の事を隠そうとして あった事はあった なかった事はなかったと正直に表すものであって」
集団自決で生き残った人は-
「軍の命令なしには 住民は死を選択する事はなかった」
事実が何故ゆがめられてしまうのか 沖縄の怒りが大きなうねりになっています。
慶良間諸島、1945年3月 米軍が慶良間諸島に上陸、狭い島の中で追い詰められた住民たちの取った行動。
1枚の絵「沖縄戦の図」を紹介、集団自決、住民は正気を失っていた。
金城 重明(78)-16歳の時 集団自決の生き残り-
「区長さんの行動を見た 木の枝をへし折り 木片が彼の手に握られるや否や凶器へと変えられ 自分の愛する妻子を滅多打ちにして殺した 何百名という人たちがそれぞれ自分の家族親類を手にかけていった」
慶良間諸島では集団自決では600人以上が亡くなったといわれています。何故こんなにも多くの人が死を選ばなければならなかったのでしょうか。
慶良間諸島座間味島、日本軍はアメリカ上陸の半年前に来て住民と一緒に寝泊りをしていた。当初、兵士と住民は友好的だった。
彼ら(日本軍)から聞かされる敵、アメリカ軍の姿は恐ろしいものでした。
高齢の女性-
「アメリカに捕まえられたら強姦されるということで とにかく もうこういうような悪い話を聞かされる」
高齢の男性-
「捕虜にされると 手足や耳を切られて 苦しめて米軍は殺すんだと言う事を聞かされていた」
別の高齢の女性-
「日本人は日本人らしく 潔く笑って死にましょうね といわれて」
住民たちの心には生き残る事への恐怖心が植えつけられていきました。
日本軍は戦時下で住民たちをどう統制していたのでしょうか。当時、沖縄を守備していた第32軍司令部の極秘資料には、県民に対する指導方針としてこんな言葉が記されています。
ここで、カメラに映し出された資料の文字は「官民共生」と「共死」。
「軍民共生共死」、軍隊と住民は生きるのも死ぬのも一緒、県民は総力戦で望むようにと、そんな緊迫した様子は新聞からも伺えます。
見出しを飾る「軍民一体」、軍と共に戦う。当時の島田 叡(あきら)沖縄県知事のこんな発言も目を引きます。「県民総武装」「特攻精神の権化たらん」、住民も戦闘体制に置かれていたのです。
高齢の男性
「軍も官も住民も共に生き共に死ぬと しかし そういう意味でお前たちが一緒に死ぬんだぞと 言わなくたって軍がそういう体制にあるわけですよ 住民もしっかり分からないけど きっと雰囲気的なものそういう気持ちになっていましたね」
いよいよアメリカ軍が上陸する、その時になると武器であるはずの手榴弾が住民たちに配られていました。いざとなったら自決するようにと。
高齢の男性-
「大事な武器をね 一村の人に万一米軍が上陸したら なんかあったら死になさいというこの証言はじゃあ なんなのか」
別の高齢の男性-
「子供ながらにですね これで自決しなさいと 米軍に捕虜とされて殺されるよりは この手榴弾で死ねという事だな」
生きて虜囚の辱めを受ける無かれ、日本軍の教えが住民たちにも浸透していきました。
敵にも見方にも追い詰められる住民たち。
ここで、母を殺した時の心境を語る金城 重明さんの講演の様子が流れる。
愛する母・家族を手にかけた集団自決。
これまで教科書では、日本軍の直接的な関与を認めていたが、「追いつめられて『集団自決』した人」などと修正するよう意見が付けられました。
つまり、教科書検定意見は
「日本軍が」という主語を削除
「強いる」を「追いつめられて」に変更
日本軍の関わりが曖昧にされたのです。
教科書を書き換える理由の一つに文科省はある裁判の存在を挙げています。
2005年、慶良間諸島に駐留していた元隊長などが作家大江 賢三郎などを相手に起こした裁判。
元隊長は大江さんの著書で 「自決命令を出した」張本人とされ、名誉を傷つけられたと主張。自分は自決命令を出していないと訴えています。
元隊長の弁護士、徳永 信一弁護士
「隊長の命令というものがあったんだといったことを やはり人々に想起させる すなわち教科書でもオーソライズ(公認)されているんだという錯覚をですね 与えていたんじゃないかということは やはり 裁判の取り組みの一つの大きな理由であった事は事実なんです」
教科書を書き換えさせる事が裁判の目的の1つだったと明かす元隊長側の弁護士。これに対して大江さん側は、元隊長の個人的な訴えを理由に教科書を書き換えるのはおかしいと主張しています。
大江さん側 岩波書店 岡本 厚氏
「(裁判では)一つの結論も出してないし それから原告側(元隊長側)の主張に我々がそれに同意したというあれもない つまり一方的な主張だけを取り上げて (裁判の)結果も出ていないのにこういう形で(検定意見を)出すという事自体おかしいし」
これまで教科書で教えられていた事実。それが1人の元隊長の主張などを理由に書き換えられる事は到底納得できない。沖縄では県民の多くが反発しました。
ここで、いくつもの地元紙を広げて見せ、教科書検定意見を撤回するよう求める集会の様子をを写す。
県議会は何度も上京し要請するが、伊吹 文明前文部大臣は
「ご不満はご不満として受け止めます けども私は介入するつもりはありません」
ここでCM 後編に続く
歪む沖縄戦~11万人が問う歴史の真実~ 後編
http://3bansen.cocolog-nifty.com/blog/2007/11/11_f3ca.html
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